「働く現場」 にいると、「病気は予防したいけど、どうするの?」 疑問や悩みが出てくるもの。
ベテランお姉さんのラビがお答えするよ!
★病気のリスクの低い職種ってあるの?
なるべく病気にならないように働きたいと思います。そんな職種はありますか?
職種やお店選びの条件は、「稼ぎたい額」「サービスの向き不向き」「働ける時間」など様々。自分の条件をすり合わせて、求人誌の働きたい候補のお店のページをじっと見たり…。
「病気にならない」を絶対最優先の条件にするなら、「エステ」「M性感」「オナクラ(お客さんのオナニーを鑑賞する)」「SMクラブの女王様」など、自分が触られない職種やハンドサービスのみなど、ソフトな行為の職種をおすすめするよ。ただし、求人募集に「舐めない/脱がない/触らせない」などのキャッチコピーが書いてあっても、それは女の子を集めるための釣り文句で、実は普通のヘルスだった、ということも多いのが現状…。ただし、これらのお店でも、例えば「精液」などが傷口のある手に触れれば、病気の可能性も出てくるので注意!
どんな行為がどのくらいのリスクがあるかは、こちらのページのプレイ別ヒント集を参考にしてね★
ヘルスやソープで働く場合は、上記のお店のように病気にかかる可能性がとても低い、というわけにはいかないけれど、より健康に働くためにできることはいろいろあります。
・定期的にSTD検査を受けて、いちはやく症状が出にくい病気に気づく。
・自分の体の変化に注意して、病気の症状に気がついたら、早めに治療する。
・プレイ中、できるだけ、病原体がいるところ(先ばしり液、精液、尿道などの粘膜)と、自分の粘膜(膣内、尿道、喉)が接触しないよう、気をつける。
・体調が悪い時には、抵抗力が落ちていて病気にかかりやすいので、お休みする。
・リスクが高い行為があった時は、いつも以上に検査をちゃんと受ける。
・どれだけ稼ぎたいかと出勤数や頑張り度を考え、計画する。お仕事を辞める予定があるのなら、いつにするかも考える。
どんな職種を選ぶにしても、自分でどうしたら健康に稼げるかはしっかり考えるべきところ。完璧にするのは無理でも、工夫&実践していこう★
★病気になったら悩んじゃう、常連さんとの感染
クラミジアにかかりました。治療したのですが、常連のお客さんに移っていないか心配です。どうしたらいいですか?
これ、ほんと悩ましい問題…。
もちろん、お客さんに病気がうつっていて、また自分にかかってしまうのは避けたいから、お客さんにお伝えするのが一番いいんだけれど…。
まず、お客さんに自分が病気にかかったっていうのがハードル高いよね!そして、その後、お客さんにも検査にいってくださいって、お願いするのも大変だよね!もしかしたら、そのお客さんが来なくなってしまう可能性だってあるし。
でも、できる限り、相手に検査を受けてもらえるよう頑張ってみて!やっぱり、自分のカラダがとても大切だから。どうしてもお客さんにいえないようであれば、検査をいつも以上にしっかり受けるなどして、ちゃんと対策しよう★
そして、そんな告白をする人数を減らすには、検査をした日と、お客さん来店メモが役立ちます。今までやってなかった人も、メモの習慣をつけると後々の自分の負担を減らすことにつながります。
そもそもこんな問題が起きるのは、今の風俗でのサービスが、クラミジアなどの病気がとてもうつりやすいサービスがごく普通に行われているから。例えば、生のフェラチオや、クンニリングス、お店によっては生本番、生アナルも…。
本当は、売る側、買う側、そしてお店側の、みんなのSTD(性感染症)の知識があがって、病気がうつらないようなサービスだけで成り立つことが理想なんだよね。風俗産業でも、業界として健康管理が行われればいいんだけど…。大変だけど、現状はひとりひとりが自分の健康をチェックしていくのが大切だよ。自分の体と心のケア、そして定期的な病気の検査をやっていこう!
★症状が出てないのになんで?の理由
自分はあまり病気もせず、健康です。なんともないのに、なぜ性病検査をうけなきゃいけないの?
うん、その疑問、わかる。。いくら、お仕事してたら病気になるリスクは高くなると知ってても…定期的に検査したほうがいいってわかってても…症状がないのに検査するの、やっぱりハードル高いーーっ! でも、検査した方がいいってことはわかってるんだよね…。てことで、私も気持ちを新たにするために、検査を受けた方がいい理由、おさらいしとくね★
理由その1 「知らないうちに病気にかかっていることがあるから」
クラミジア、淋病、梅毒、HIV/エイズなど、これらは、症状に気がつきにくい病気です。一般的に、性病になると、おりものに変化があるとか、デキモノができるなど、明らかな症状が出るイメージがあるかもしれません。でも、実際働いていてよくかかる病気の代表、クラミジアなどは、8割の女性が症状がほとんど出ない、といわれています。だから、性器になんの異常がないと思っても、定期的に検査を受けることが大切!
理由その2 「病気にかかっていると、他の病気にかかりやすいことがあるから」
クラミジアや淋病などは、菌やウィルスによって性器に炎症が起こる病気。これらの病気にかかっていると、その炎症が起こっているところから、他の病原体も入りやすくなります。なので、「病気予防」という意味でも、検査を定期的にうけて、病気を早めに発見することが重要になってきます。
理由その3 「早めに気がついて早くなおせばお仕事復帰も早い!」
知らないうちに病気になって、炎症が広がるなど、病気が重くなっていると、治療期間が長引くことも。その分、働けなくなるし、お金もかかるよね(汗)。
理由その4 「病気にかかってない、とわかると安心できる」
検査受けるまでは、「めんどくさ〜い!」「お金がかかる〜!」となかなか腰が重いけど、検査結果が出て、病気にかかってないことがわかれば、ほっと一息つけるよ!
もし、病気になってても、検査で早めに気がつけたってことで、速やかに治療しちゃおう★
★パートナー対策!
クラミジアにかかってしまいました。彼氏にうつしたかもしれないのですが、風俗で働いていることは内緒なので言えません。どうしたら?
あるある(笑)!
気をつけていても、クラミジアにかぎらず、いろんなSTD(性感染症)ににかかることがあります。そんな時に、恋人や夫、セックスのパートナーにいうのはやっぱりタイヘン…。相手が風俗で働いていることを知らなければ、なおさらです。
あなたが病気の治療をして完治しても、相手にうつっていてそのまま知らずに性行為をすれば、また病気がうつってしまいます。この病気がいったりきたりする状態は、「ピンポン感染」と名前がつくほど、よく起こることなんです(笑)。そんなピンポン感染を避けるためにも、やっぱり相手には言いましょう。そして検査に行ってもらいましょう。あなたの健康と、相手の健康を考えたら、その選択がベターです。
病気のあなたを気遣って、「よく言ってくれた、ありがとう、ぼくもちゃんと検査に行くよ!」なんて言ってくれる相手だったらいいですが、ほとんどの場合は、「いったい誰からうつったの?」ということが問題になるかと。そんな時はどうする!?
この問題に「大正解!」って答えはないけど、風俗で働いていることを言えない場合の『病気の言い訳パターン』を考えてみたよ!
これは、自分が感染したのがクラミジアや淋病など、かかっても症状に気がつかない病気で、かつ、今の相手がつきあってそんなに長くない関係だったらできる言い訳です。・・・風俗で働いていることは絶対言えない、相手の人以外と性行為があるなんて言ったら、大修羅場に発展しそうな場合に。
性行為のほか、便座やスーパー銭湯、公衆浴場でうつることもあるトリコモナス。この病気に限っては、この感染経路を主張できます。 (でも、クラミジアや淋菌などは性行為以外でうつらないから、この言い訳はNG。)
「風俗で働いていること」よりは、「誰かとうっかりしちゃった告白」の方が、相手を傷つけないと想定される場合のみ通用するパターンです。その見極めはむつかしそう…けど、まだそちらの方が傷が浅いと判断できる場合に。
風俗で働いていることを秘密にしているのがもう無理!って場合に。
大修羅場に発展したり、関係が変わってしまうこともある、ものすごい決断(汗)。 この後どうなるかは本当にわかりませんが、お互いのことをより理解する出来事になることを祈り…
が! 世間一般の尺度ではもってのほかとされそうなこのぶっちゃけ告白後も、相手と良い関係を保っている女のコたちが意外と多いよ★
なんとか大告白を終えて、相手が検査に行ってくれたあなた、タイヘンだった!よくがんばった!
相手が検査を受けて、うつっていなければほっと一安心、もし、うつっていたら、二人で治療しましょう。治療中は、セーファーだと思える行為のみをするか、性行為を控えましょう。 (見落としがちなフェラチオも要注意!コンドーム必須です。)
普段から、個人的な相手との行為でも、なるべくセーファーな行為で。
例えば、「お仕事だと本番でコンドームをちゃんとつけるけど、恋人とのセックスではコンドームをつけない」って話はよくききます。お仕事してたら、どんなに気をつけていても、病気になることはあります。相手に病気をうつす可能性をさげるために、プライベートの挿入行為でもコンドームを使いましょう。
また、自分がかかっても、すぐに気がつけば、相手にうつす可能性はさげられます。そのために、定期的に検査を受けましょう。どんな検査を受けたらいいかは、このQ&Aを参考にね!
こんな時にはつい、「病気になってしまった…相手にうつしちゃった…」と、暗い気持ちになったり、自分を責めたりしがち。自分の仕事の中での行為をふりかえったり、今後かからないような工夫や、定期的に検査を受けることは大切ですが、必要以上にに落ち込んでしまうことはないよ。前向きに治療していこう!
相手に自分の病気のことを言うのも、あくまで、あなたと相手の健康、そして二人の関係が大事だから。
★定期的な検査が大事!
病気の検査、何をどのくらいの頻度で受けたらいいの?
コンスタントに働いている場合、かかっていてもなかなか症状に気がつかない以下の病気の検査を、月に一度を目安に受けるのが理想です。
・ノドにかかるクラミジア
・ノドにかかる淋病
・性器にかかるクラミジア
・性器にかかる淋病
・HIV/エイズ
・梅毒
・B型肝炎
職種や、普段自分がしているプレイ、どのくらい働いているかによって、検査の内容や、頻度は多少違ってきます。検査を受けるお医者さんに相談したり、以下を参考にして、自分が受けたほうがいい定期検査メニューを組み立てよう!
★ヘルスなど、生でのフェラチオ、口内発射などの行為が多い職種
【特におすすめの検査】
「ノドのクラミジア」「ノドの淋病」「クラミジア」「淋病」
※精液を口で受ける、口内発射のサービスは、「クラミジア」「淋病」がノドに感染するリスクが高く、この2つのノドの検査はぜひいれたい!
※気になるときは、時々「HIV/エイズ」や「梅毒」の検査を加えても!
★ソープランドなど、生でのフェラチオ、口内発射、コンドームありの本番がある職種
【特におすすめの検査】
「クラミジア」「淋病」「HIV/エイズ」「梅毒」「B型肝炎」
※ ソープなど本番系の職種でも、口内発射のサービスをよくしているな、と思ったら、上の病気にくわえ「ノドのクラミジア」「ノドの淋病」も受けよう。
定期的な検査のほか、気になる症状があったら、お医者さんにいこう。働きながら自分のからだを守るには、病気にかかっていたら検査で早めに気がついて早めに治療!が大事です。
しばらく検査にいってないなーと思ったら、ぜひ!