お悩みQ&A

「働く現場」 にいると、「病気は予防したいけど、どうするの?」 疑問や悩みが出てくるもの。
ベテランお姉さんのラビがお答えするよ!

Question

★梅毒にかかったら、すぐに気がつける?
梅毒にかかったらどんな症状がでますか? すぐ気がついて治療したいのですが、どうやったら気がつけますか?

Answer

梅毒は、症状の出方から、第一期から第三期に分けられます。

●第一期
感染してから3週間後に、感染した部位に、しこり(軟骨の硬さ程度、小豆から人差し指の先位までの大きさ)ができます。その後、しこりの中心部が硬く盛り上がります。その後、ただれたようになりますが、しばらくたつと、自然に消えます。でも梅毒が治ったわけではなく、梅毒の菌が徐々に広がっていきます。

●第二期
感染してから約3ヶ月後に、ピンク色の円形のあざや、赤茶色の盛り上がったブツブツが全身にできます。これらは、3ヵ月〜3年続いた後、自然におさまり、その後は、無症状が続きます。

●第三期
3年以上経過すると、ゴム腫とよばれる大きなしこりなどが出来ますが、治療を第二期までに始める人が大半なので、この症状はほとんど見られません。

第一期の症状で気がつければよいですが、しこりができる場所は、感染した箇所ならどこでもできるので、性器以外にも、肛門の周り、口の周り、口内などの粘膜や皮膚にできる可能性があります。
もし、感染した部位が肛門内や腟内だったり、見えにくいところ、気がつきにくいところの場合は、この第一期の症状を見逃すこともあります。

早く気がつくためには、症状が出ていなくても、梅毒の検査を受けるのが確実よ。
風俗のお仕事をしていたら、1ヶ月に一度、定期検査を受けることをおすすめするわ!

こちらのページも参考にしてみてね★
STDデータベース梅毒

Question

★梅毒が東京都内で流行中!?
梅毒が流行っている、と聞きました。予防するにはどうすればよいですか?

Answer

梅毒は、もう克服された昔の人がかかる性病と思われがちだけれど、ここ十年のあいだで、また感染する人が増える傾向にあるの。
特に、今年の東京都のデータを見ると、去年より感染している人が増えて、流行していることがわかるわ。
東京以外の他の地域も、報告がされていないだけで、流行している可能性はあるわね!

梅毒は、フェラチオや本番、アナルセックスなどで感染する可能性があります。
感染してから約3週間後に感染した箇所にできるデキモノは、感染力が強く、キスやスマタでも感染することがあります。
あやしいデキモノがあったら、舐めない、触らないようにしましょう。

梅毒は、症状が出ている箇所(3週間後のデキモノができる時期や3ヶ月後に全身にできる赤いアザが出る時期)が感染力が高いと言われますが、それ以外の症状も無い時期でも感染の可能性があります。ということは、感染を完全に予防することはとてもむつかしいのよね…。

効果のある抗生剤が発見されるまでは不治の病と言われていた梅毒だけれど、今は治療方法がしっかり確立され、過度に怖がる必要はないわよ。
月に一度、クラミジアや淋病と一緒に、梅毒の検査を受けて、かかっていたら、いち早く気がつけることが大切。
梅毒も他の性病と同じく、早めに発見すれば、治療期間が短くてすむわ!

こちらのページも参考にしてみてね★
STDデータベース梅毒

Question

★どんな症状がでたらエイズなの?
エイズ発症したらどのような症状が起きますか?

Answer

HIVは、感染後、体の免疫を司るCD4という細胞を破壊しながら徐々に増えていくの。そして、数年〜10年ほどかけて、だんだんCD4の数が減って体の免疫力が弱くなっていき、ひどい体調不良を起こすこともあります。さらに免疫力が下がると、普段ならなんでもないような体内の細菌やカビ、寄生虫、ウイルが原因で病気になったり、悪性腫瘍、神経症状等が起こることがあります。このような症状を伴った一定の病気になることを、「エイズ発症」と呼んでいます。

免疫力が低下した時には起こる体調不良でよくあるものには…
・急激な体重減少
・全身の激しい倦怠感
・下痢が続く
・激しい寝汗

エイズ発症時にかかる代表的な合併症には以下のものがあるわ。
・ヘルペス/帯状疱疹(疲れやストレスなどが原因でも発症するが、HIVによる免疫低下でも発症することがあります)
・食道、気管、気管支、肺にカンジダ症(腟カンジダは健康な人でもかかりますが、これらのカンジダは免疫力が下がっている時にしか発症しません)
・ニューモシスチス肺炎
・クリプトコッカス髄膜炎
・サイトメガロウイルス感染症
・結核
・トキソプラズマ脳症
・カポジ肉腫
もっと詳しく知りたい人は、エイズ発症の基準となる合併症は厚生労働省がさだめています。リンクを参考にしてね★
エイズ指標疾患

もちろん、お仕事していたら、HIV検査は定期的にうけたいもの。
もし、HIV検査を数年受けていない状況で、体調不良が続いたりした時には、HIV検査も念のため受けましょう。

Question

★見落としがちなHIV感染初期症状
HIVが感染した直後には症状が出ますか?

Answer

HIVの感染の機会があってから2〜4週間後に、発熱、ノドの痛み、だるさ、筋肉痛などの症状が出る場合があります。
感染したすべての人にこのような初期症状が出るわけではなく、また、症状が出たとしても、風邪やインフルエンザによく似た症状のため、HIV感染の初期症状だと気が付かない場合もあるわよ。
早めに、確実にエイズ発症を予防するには、やっぱり定期的な検査が大事。本番があるお仕事をしている場合は、月に一度程度のHIV検査を、ヘルスサービスのみの場合も、3ヶ月に一度程度受けるのもオススメよ!
そして、お仕事をやめた後も、性行為があるのであれば、その頻度やしている行為のリスク度合いに合わせて、1年〜数年に一度は検査を受けようね★

Question

★ヘルペスウィルスは一度かかると体から無くせない…?
ヘルペスになりました。一度かかると、ウィルスが体にずっと残る病気と聞き、ショックを受けています。なんとか治療はできませんか?

Answer

ヘルペスが一度感染すると、それを取り除くことはできない、と言われているわ…。
でも、ヘルペスを持っている人はとってもたくさんいて、皆それほど気にせずに生活できてるわよ★

とはいえ、気をつけたいことはいくつかあります。

・再発は、体の抵抗力が弱った時に起こりやすいので、疲労やストレスがたまっている時には、早めに体を休めましょう。
・症状の出始めに治療を開始すると、症状が軽くてすみます。服薬は早めに!
・再発を何度も繰り返すようならば、再発を防止するお薬もあるので、皮膚科や性病科のお医者さんに相談しましょう。

ヘルペスは、感染したからといって、必ず発症するものでもないわ。
初めて発症しても、それ以後発症しない人もたくさんいるし、発症するごとに、症状は軽くなっていくことがほどんどよ。
感染して初めての発症はたいてい症状が激しくて、「ウィルスは体から無くせない」と聞くと落ち込むけれど、普通に共存して生きていけるので大丈夫よ!

Question

★お客さんを次々接客!ピンクサロンで気をつけたいことは?
ピンクサロンで働きたいと思っています。気をつけなければいけない病気などありますか?

Answer

ピンクサロンでのお仕事では、キス、クンニリングス、素股、フェラチオ、口内発射など、ヘルスとほとんど一緒のサービス内容。でも、飲食店として営業している関係で、ピンクサロンには、シャワー設備がないのよね…。
病気にかからずに働くためには、プレイの間はもちろん、プレイの前後の予防対策をしっかりしたいわ!

・お客様の性器はもちろん、自分の体に触れるお客様の手も、しっかりとおしぼりで拭きましょう。指一本一本も丁寧に拭きたい!
・お手洗いの時やバックヤードに戻る時は、水でうがいする、手を洗うなどして、病原体を洗い流しましょう。
・一日に何度もイソジンでのうがいをすると、粘膜を痛めることも。水で十分なうがいをしましょう。

ピンクサロンならではのサービス「花びら回転」は、一人のお客様に何人かの嬢が接客するので、お客様の指や口を介して、女の子同士でもSTDが移る可能性もあるわ。
ピンクサロンで働くなら、クラミジア、淋病、梅毒、HIVの検査はもちろん、のどのクラミジア、のどの淋病も、定期的に検査したいわ!

Question

★アナル舐めでうつる病気はあるの?
アナル舐めで気をつけねばならないことはありますか?

Answer

アナル舐めで感染する可能性のあるSTDの代表は、A型肝炎です。
A型肝炎のウィルスは、魚貝類や、便を介してうつります。
日本ではそれほど感染者数は多くありませんが、アナルセックスやアナル舐めをする行為をする人の間で流行することがあります。

A型肝炎以外でも、アナル周辺は、雑菌が多く、プレイ前には、しっかり洗浄したいものです。また、プレイ中は、直接舐めないよう指での刺激を加えながら、ローションなどをクッションにする、など、なるべく病原体が体に入らないよう気をつけましょう。

Question

★足の付け根にグリグリができたら…?
リンパが腫れると、どんな病気の可能性がありますか?

Answer

首や足の付け根にあるリンパ節は、周辺の炎症などが原因で腫れることがあります。
原因の病気によって、腫れの状態は様々ですが、気がつくことが多いのは、1〜2センチの大きさになった時が多いようです。

梅毒が感染した場合、感染の心当たりがあった行為から約3週間後にリンパが腫れることがあります。性器に感染したのであれば、足の付け根のリンパが腫れ、口周辺であれば、喉の近くのリンパが腫れます。この腫れは触ると固く、痛みはありません。両側左右対称にリンパが腫れる場合もあれば、片方のみの場合もあります。この腫れは、1〜2週間で自然になくなりますが、これは梅毒が治ったわけではありません。一度腫れを確認したら、なんともなくなったとしても、お医者さんを受診しましょう。

また、ヘルペスが発症する時にもリンパが腫れることがあります。その他の疾患が原因でも腫れることがあるので、リンパにしこりを発見したら、なるべく早くお医者さんにかかりましょう。お風呂などで、マッサージがてら、リンパを触ってチェックすると、いち早く変化に気がつけます。

Question

★なかなか症状がおさまらない…そんな時は?
薬で治療しているにもかかわらず、膣炎がずっとなおりません。どうしたらよいでしょう?

Answer

自分でかかっているお医者さんの方針や見立てに疑問を感じたら、他のお医者さんに見てもらいたくもなるわよね…。あまりに治らない場合、治療方法を検討した方がいい場合もあります。
信頼していて、他では腕のよいお医者さんでも、性感染症は専門外であったり、経験のない病気であれば、見落としたり、間違えることもあります。
自分が納得出来ないままにしておくよりは、思い切って、他のお医者さんを受診してみるのもありです。
その際、前の病院で、どんな治療を受けていたかをできるだけ詳しく聞いて、先の病院に伝えましょう。
もし、専門家同士でやりとするのが必要なケースは、病院を変わることをお医者さんに伝え、「診療情報」を書いてもらうよう依頼することもできます。

Question

★3Pでの病気予防対策は?
3人以上のプレイをする時、病気予防の点で気をつけることはありますか?

Answer

3Pプレイといえば、気を使う、臨機応変さが必要で、それなりに大変。でも、仕事量は減ってギャラは同じと考えれば、なかなかよいお仕事よね★
ただし、性感染症を予防するためには、気をつけたほうがいいポイントがあります。
3人以上でのプレイでは、お客さんと一緒に仕事をする人、それぞれお互いに、感染機会を減らす必要があります。

・本番→コンドーム着用の上、相手が変わる度にコンドームを付け替える。コンドームは何度も付け替えられるよう、たくさん用意します。男性側は、一回つければ自分ははずさなくてもいい、と思っている場合があるので、できれば事前にそれとなく伝えておくとトラブルを避けられるかも。自分の口から言うのがむつかしい場合、スタッフさんから伝えてもらうのもひとつの方法です。
・3Pでの指入れ、キス、クンニリングス、フェラチオ、などの行為で、お客さんだけではなく、一緒に組む女の子との間でも感染機会がどうしても出てきます。事前に組む女の子と話し合って、上半身を攻める担当、下半身を攻める担当、など、役割分担ができれば、感染機会を減らすことができます。

また、3人より多い、乱交的なプレイであれば、さらにリスクは増します。普段の定期的なSTD検査ももちろん大切ですが、もし、そういったお仕事があった場合は、自分の体になんらかの症状が出ていないか注意して、その月のSTD検査は必ず受けたいわ。


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