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「カバン重いですか?」〜売り専の日常・番外編?〜 |
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こんにちは、綾瀬です。
毎日暑い日が続いていますが、みなさんは夏バテしたりしていないでしょうか?
僕は乾燥肌なので、クーラーのあたり過ぎには気をつけています。
さて、これまでは売り専の仕事や日常を紹介したり、他のセックスワークとの違いや共通点を書いてきました。
今回(とたぶん次回)は、少しずらしてみてというか、店のメンバーや他の売り専同業者から言われたことのある、僕の売り専内でのマイノリティ(少数派)部分について書いてみようと思います。
今回のテーマは、「綾瀬のカバンは重い!!」ということです
もともと、お客さんや初対面の人から、「カバンが重くない?」とよく聞かれていました。
笑顔で、「そうなんですよ〜、よく言われるんですよ〜」とかわしながら、
内心「出張型セックスワーカーなんだから、しょうがないでしょうが!」と思っていました。
シティホテルのエレベータで、他業種のセックスワーカーに明らかに気づかれたこともあります。
その理由というか言い訳のまま、ずっとやってきました。
しかしよく観察してみると、今の店でも歴代の店でも、他のスタッフのカバンは軽そうです…何よりも小さい!
僕のカバンだけが、重そうで大きい!
自分のカバンに、重そうはおかしいですけれど、本当にそう思えるんです。
ではここで、僕のカバンの中身を簡単に紹介します。
まずは定番と言えるもの、財布に携帯電話にメガネケース。
次に身体をケアしたり整えるもの、ボディローションにマウスウォッシュにカミソリにヘアジェルに香水。
セーファーセックスができる常連さんなら、歯ブラシセットを持って行きます。
ホテルにはありますが、自宅やシングルの部屋に行く時もあるので、念のために持って行くのです。
そして泊まることになった時のためのもの、携帯電話の充電器に着替え一通りにタオル。
タオルも歯ブラシセットと同じ理由です。
あとは移動中に退屈しないためのもの、文庫本に携帯音楽プレーヤーに雑誌。
本当は、自分の好みの文庫本だけにしたいのですが、お客さんに見られたり何か聞かれた時用に、ファッション雑誌を持って行きます。
文字で見ると、ちょっと多く感じますね。
でも、だいたいいつもこんな感じです。
遠方に出張する時は、カロリーメイトやペットボトル、何かの時のためのタクシー代は持って行きますよね?
もしかしたら、僕はこの「何かの時のための」「念のために」が多いのかな?
他のスタッフは、「何とかなるだろう」「買えばいいかも」と思っているから、カバンが軽そうで小さいのかな?
そういえば、まだ中学生か小学生の頃に読んだ向田邦子さんのエッセイに、「いざという時に困らないように、私のカバンはとても重い」と書かれていました。
今の僕がまさにそうなんですよ!
結局使わないことがほとんどなのは、認めますけどね。
ただ、他のスタッフを観察していると、それだけがカバンが重く大きい理由ではないようです。
というか、「えっ?!カバン忘れていないですか??」というぐらいカバンが小さいスタッフが多いのです
むしろ、そういうスタッフの方が多いのです。
この前は、「えっ?!手ぶら??」というスタッフがいて、驚愕しました(ビックリというより、画数が多い驚愕が当てはまります)。
ちなみに、店には出張時用に小さいポーチがあって、中にコンドームと小さなローションが入っているのですが、それも持っていませんでした!!
後日聞いてみると、それらはポケットに入っていたそうです。
そして、財布と携帯電話だけを持って行ったということです。
「不安になったりしないんですか?」と聞いてみたけど、
「ならないですよ??」と、何言ってるんですか!という表情で返されました。
「手ぶらじゃないと、動きにくいんですよ」という理由には、共感はともかく理解はできますし。
何よりも、店の中では僕が少数派なんですから、このスタッフのように、「綾瀬さんのカバンは、どうしてそんなに大きいんだろう?」と、みんなが思っているんでしょうね。
そういえば、売り専のスタッフで僕より大きいカバンを持っている人に会ったことがなかったのを、今気づきました…。
さらに、先ほど書いた向田邦子さんのエッセイを読んでいた頃から、「どうしてそんなにカバンが大きい(重い)の?」と聞かれていたような気もします…。
手ぶらじゃないと、と言っていたスタッフがそれが自然なように、僕はこの重く大きいカバンが自然なように思います。
そうなんですよ!
はい、身体のために、片側の肩にばかりかけないようにしています。
僕の長い長い言い訳?ふり返り?にお付き合いくださったみなさま、ありがとうございました!
「カバンが大きいって言われますよ!」という方と話せる機会があったら、盛り上がると思いますので、その時はよろしくお願いします。