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セイキュー、どうする? Photo

このたびの大地震で被災された方々に、心よりお見舞い申し上げます。5年まえの地震を待機室で経験して以来、大きな地震があるたび「仕事中の嬢は大丈夫だったかな……」と密かに心配しております。

さてさて。以前の地震のときにもわき上がった
「生理用品は不謹慎ではない」という話。

「月経は生理現象であり、完全にコントロールできるものでもない」
「生理用品は衛生を保つための必需品であり、代用品は簡単に見つからない」
「一部の男性が思っているより、月経の期間はずっと長い」

こんなことを改めて「言わなきゃならない」「文章にしなければならない」って、キツいですよね。というか、最初はあまりにビックリして「冗談にしても趣味が悪いな」と思っていました。でも、ふと気づいたのです。「お客たちの女体への知識なんてこんなもんだよね」ということに。そして、私たち風俗嬢も「どうせお客の言うことだから」と流し、放置していることに。お客たちの知識のなさについて愚痴るのはまたの機会にして、今回は嬢と生理の話について書きたいと思います。

嬢の大部分――業種は問わず――と生理は切っても切れない問題です。生理の重さには個人差がありますし、生理休暇(通称:生休=せいきゅう)を取るか/取れるかどうかも業種やお店によって違いはあるにしろ。

サービスがハードな業種ほど取りやすい傾向はあるように思いますが、たとえばAVやアダルトグラビアのような仕事だと、撮影日程が決まってからはまず取れません。また、生休を取れる業種であっても、出勤してから生理になった場合や指名客の予約が入っていた場合など、工夫して乗り切るしかない場合も。

風俗嬢ご用達の生理用品といったら、タンポンと海綿ですよね。SM(女王様)やM性感といった「指入れナシ」業種の嬢ならタンポン、それ以外の業種だと海綿が主流でしょうか。生理用品として海綿を使うなんて、風俗業界に入るまで知らなかったという人も多いはず。私も具体的な使い方までは知りませんでした。慣れたらけっこう便利だったわけですが。

出勤してすぐセペ(使い捨てビデ)で膣内を洗浄して、水に浸した海綿かタンポンを挿入。そのあとは可能な限りマメに取り替えて、最後の接客が終了したら取り出す。その繰り返しでした。幸いなことに感染症をおこしたこともなければ、お客にバレたことも(たぶん)なく、自力で取り出せず焦ったこともなかったのですが……。いま思うと、あまり衛生的ではないですよね。海綿は生理用品と違って滅菌処理されていないし、水だって水道水なんですから。

今回、この原稿を書くために生理用品メーカーのウェブサイトをチェックして知って驚いたことがあります。それは「タンポンの連続使用は危険」<http://www.unicharm.co.jp/tampon/attention/index.html>だということ。

トキシックショック症候群(TSS) <http://www.jhpia.or.jp/standard/tss/tss1.html>を予防するためです。タンポン使用中や使用後に発熱、下痢、吐き気や発疹・発赤などの症状が出た場合、早急に医師の診察を受ける必要があるそうです。

この「タンポン使用上の注意」を読むと、自分も仲間の嬢たちも無茶な使い方をしてきたなあと、半ば呆れつつヒヤリとします。紐は体内に入れちゃったり切ったりしてたし、2本並行入れしてる同僚もいたし、ほんと「何事もなくてよかった」としか言えません。タンポンの人気がない日本ではTSSはあまり話題になりませんが、タンポン普及率の高い国(イギリス等)では死亡例もあり、時々ニュースになっています。

もちろん店のスタッフというか方針によっても生理休暇の取りやすさは変わります。
風俗店のスタッフだけあって世間一般の男性よりは理解があるとはいえ
「海綿使えば平気でしょ?」みたいな人もいますし、
予定より早まった生理休暇について
「なんでピル飲んで調整しないんだ!」と言ったスタッフもいたとか。
私自身、店のマネージャーに「1週間も休むの?なんで?」とネチネチ言われて腹を立て、そのまま退店したことがあります。

自分の経験を振り返りつつ嬢仲間の話を聞いていると――あくまでも印象ですが――
「生理休暇を快く取らせてくれない店は、性病に罹ったときの対応も悪い」
という法則があるように思います。生理にしろ性病にしろどちらも「衛生管理」なわけで、そこをおざなりにするのはあまり働きやすい店ではない。

健康のことを考えれば、生理中は休んだ方がいい。そうなんです。でもそれには思い切りが必要ですし、思い切りだけではどうにもならない場合も多い。生休の間は収入ゼロですし、身内バレを防ぐためにも生休は最小限にしたいという場合も多いでしょう。それに1週間も休むと勤労意欲がガタ落ちしちゃうし……。

ずいぶん迷いましたが、ここ数年は「生理の間は全休」にしています。体力も抵抗力も落ちるし、機嫌は悪くなるし、普段以上に自分の心身の衛生に気を使いたい。それなのに接客中や移動中は冷えるし、トイレに行くのも一苦労だったりしてますますイライラする。だったら休んでしまえと決めました。収入が減ることを危惧していたのですが、生休中に体力の回復ができるせいか病欠や遅刻早退の日数が減り、トータルで見ればそんなに変わらずといったところでしょうか。

生理休暇を取る/取らないって、お店選びやNS接客問題にも似てますよね。自分の負担と稼ぎを天秤にかけるという意味でも、しんどい思いをして出勤したりハードサービスの店やNSで頑張ってもそれだけ稼げるとは限らないところも。だからこそ、それぞれの嬢が自分の心や体やお財布(ここ大事!)と相談しながら、ムリなく働いていけるといいなあと思うのです。誰かに強制されることなく自分のペースで。
まずはこのGW!皆さまどうなさってますか?

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職種
売り専です…お客さんも売る側のスタッフも男性の風俗です
自己紹介
大女優とも呼ばれています。気づいたらもうすぐ40歳。なんとか現役にしがみついています。
好きなものは、コーラ!!
皆さまの中には聞いたことがない仕事かもしれません。いろいろ聞いてくださると嬉しいです!!
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デリヘル嬢。
ここでは経験を元にしたフィクションを書いています。
すきな遊びは接客中にお客さんの目を盗んで白目になること。
苦手な仕事は自動回転ドアのホテル(なんか緊張するから)。
goodnight, sweetie http://goodnightsweetie.net/
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元風俗嬢 シングルマザー
風俗の仕事はだいたい10年ぐらいやりました。今は会社員です。
セックスワーカーとセクシュアルマイノリティー女性が
ちらっとでも登場する映画は観るようにしています。
オススメ映画があったらぜひ教えてください。
あたしはレズビアンだと思われてもいいのよ http://d.hatena.ne.jp/maki-ryu/
セックスワーカー自助グループ「SWEETLY」twitter https://twitter.com/SweetlyCafe
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庄司優美花
非本番系風俗中心に、都内で兼業風俗嬢を続けてます。仕事用のお上品な服装とヘアメイクに身を包みながら、こっそりとヘビメタやパンクを聴いてます。気性は荒いです。箱時代、お客とケンカして泣かせたことがあります。