Worker's Live!! 風俗嬢(わたし)が描くお仕事とからだ - Girls Health Lab
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| 「○○な常連さんのこと」 |  |
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みなさん、こんにちは。
現役を引退してしばらくたったこともあり、いろんなことを思い出す毎日です。
今回は、懐かしく思い出す常連さんやそのやりとりを書いてみようかと思います。
まず、僕は
「先輩、お願いしまっす!!」〜売り専の日常
の回でも書いた通り、イメプレとコスプレは得意な方でした。
それを気に入って、通い続けてくださった常連さんの中にQさん(以下イニシャルはすべて仮名です)がいらっしゃいました。
Qさんは設定が細かく、時には台本を書いてきてくださることもありましたが、僕にはむしろやる気を引き出される感じで、毎回勝負!!といった雰囲気だったのです。
その台本には、セリフのやり取りがある前に、互いのキャラクターの設定が書いてあったのですが、それが非常に役に立ちました。
イメプレが好きなお客さんの中には、ホテルの部屋に到着した時にはすでに役に入りこんでいる人が少なくないのです。
プレイそのものはその方がスムーズにいくのかもしれないけど、困るのは、打ち合わせをしたい時です。
「今日はどんな感じでいきましょうか？いつも通りでいいんですか？」とか、
(プレイ終了後が一番素に近いと思われるので)「次回はどんな感じでいきましょうか？」
と聞き出したい時に困るのです。
『先輩のやりたいことをして欲しいっすよ！』とか言われると、本当に好きなことができる訳もなく、これまでのやり取りから想像するしかないのです。
コンドームを着けることに迷わなくていいぐらいしか、やりやすい、と思えることがなかったりします。
しかし！Qさんは違いました。
毎回、細かい設定を書いたカルテを持ってきてくださるのです。
スタッフとお客さんという関係だからこその信頼ができていたからか、セリフの一言一句よりは設定が細かく書いてあり、その設定やキャラクターなら言うであろうセリフはあえて書かずにお互いに任せる感じでした。
予期せぬトラブル(ベッド際に置いたコンドームが見当たらない、シーツ上に敷いたタオルからローションがこぼれた、など)時に、テンションが下がらないので、スムーズにプレイを続けられるのです。
もともとの得意分野でもありましたが、信頼されていることもあり、僕にはやる気が最大限引き出されるお客さんでした……。
次は、Zさん。
当時、大阪にできたばかりのホテルを指定するお客さんでした。
プレイ自体は、いわゆるソフトプレイというか、イチャイチャするだけでした。
時間がきたらすぐに終わってくださるし、決して無理強いはなさりません！
そして、必ず30分から60分延長してくださるのです。
延長した時間分は、ホテルのティーラウンジというかカフェで、お話しするのです。
素敵な常連さんです!!
ただ、正直なところ、僕は「話すだけのお客さん」が苦手だったので、
延長はなくてもいいのになぁ…
という、「贅沢だわよ！」と言われる悩みを抱えていました。
なかなかうまくいかないものですね。
なぜ苦手なのか？を説明するのはとても難しいのですが、セックスワークを始めてから辞めるまで、ずっと苦手でしたね。
一時期は、常連さんの三人に一人は「話すだけのお客さん」だったことがあり、ちょっとだけ辛かったです。
話すだけの仕事そのものも辛いのですが、周りのスタッフに愚痴を言っても、「えー、うらやましいですよ〜!!なんでそんなにしんどいんですか？」と言われるのも辛くて、
「さっきの仕事どうやった？」
「うん、まぁ、ボチボチ……」
と、うまく話せなかった記憶がよみがえります。
話がそれてしまいました。
Zさんの素晴らしいところを書いておきます。
ある日、カフェで話している時に、隣のテーブルの高そうなスーツをお召しになった、30歳前後のビジネスマン二人が、
「今から店に帰るんかな？」
「どこの店の子なんかな？」
とか、そのような話をしだした時のことでした。
Zさんは、
「世の中には、いろんな考えの人がいるけど、○○くんは(いわゆる僕の源氏名ですね)気にしないで、これからも素晴らしい仕事を続けて欲しいよ。今日は本当にありがとう。残りの時間で気分を落ち着けて帰って、残りの仕事も頑張ってな!!」
と、延長した時間がまだ30分以上あるにもかかわらず、タクシー代と気分を落ち着けるためのお茶代とをさらに渡してくれて、カフェを後にしました。
うまく書けているか分からないけど、とにかく僕のというかセックスワーカーの気持ちを慮ってくださる方でした。
お二人とも、今はどうしていらっしゃるのでしょうか……。
いろいろと思い出してきたことがありますので、機会があればまた書きますね。
- 職種
売り専です…お客さんも売る側のスタッフも男性の風俗です
自己紹介
大女優とも呼ばれています。気づいたらもうすぐ40歳。なんとか現役にしがみついています。
好きなものは、コーラ!!
皆さまの中には聞いたことがない仕事かもしれません。いろいろ聞いてくださると嬉しいです!!
- デリヘル嬢。
ここでは経験を元にしたフィクションを書いています。
すきな遊びは接客中にお客さんの目を盗んで白目になること。
苦手な仕事は自動回転ドアのホテル（なんか緊張するから）。
goodnight, sweetie http://goodnightsweetie.net/
- 元風俗嬢 シングルマザー
風俗の仕事はだいたい10年ぐらいやりました。今は会社員です。
セックスワーカーとセクシュアルマイノリティー女性が
ちらっとでも登場する映画は観るようにしています。
オススメ映画があったらぜひ教えてください。
あたしはレズビアンだと思われてもいいのよ http://d.hatena.ne.jp/maki-ryu/
セックスワーカー自助グループ「SWEETLY」twitter https://twitter.com/SweetlyCafe
- 非本番系風俗中心に、都内で兼業風俗嬢を続けてます。仕事用のお上品な服装とヘアメイクに身を包みながら、こっそりとヘビメタやパンクを聴いてます。気性は荒いです。箱時代、お客とケンカして泣かせたことがあります。
