HOME > 風俗嬢コラム Worker's Live!! > Sex Workerが観るSex Work映画〜その20「午前3時の女たち」「田村淳の地上波ではダメ!絶対!」


Woker´s Live!!:現役・元風俗嬢がえがく日常、仕事、からだ

gl-live3

Sex Workerが観るSex Work映画〜その20「午前3時の女たち」「田村淳の地上波ではダメ!絶対!」 Photo

あたしのプロフィールで紹介しているSWEETLYの月一回の集まりSWEETLY cafeを6月からしばらくお休みすることにした。

SWEETLYは現/元セックスワーカーだけで運営することにしている。
SWEETLY cafeに参加することができるのも現/元セックスワーカーだけだ。

現在のSWEETLY cafeを運営しているメンバーは4人で、属性内訳は現1人元3人だ。
現役が少ないと情報の更新スピードが遅く、情報交換を求めて参加する現役嬢には物足りない集まりになってしまうけれど、
元嬢が多く参加していて、セックスワークを「上がった」セックスワーカーがどう暮らしていて、どういうしんどさや楽しさがあるかのいろんなパターンを知ることができるのは意味があると思っている。

死ぬまで現役セックスワーカーでいられるのはごくごく僅かのエリートセックスワーカーだけで、
セックスワーカーはほぼ全員いつか「上がる」。
だから辞めた後どんな生活ができるかは現役/元の隔たりなく、ほぼ全てのセックスワーカーの課題だ。
SWEETLY cafeはそれを話し合える希少な場だから、現在のセックスワークの現場の情報が少なくても続けたい。

その強い思いがあるから「あたしは辞めてからもう10年以上経ってるやん?今のことは何にも分からないのに、セックスワーカーのための自助グループなんてやれるわけないよ。不十分すぎるよ…」という弱気が湧いても大丈夫だった。

だから今回の決断は自助グループを運営する元のひけめとは関係ない。
粘ってみたけど無理になってしまったという、悔しいけど倒れた方向は前だな…という休止だ。

運営スタッフ1(元)がフルタイムの仕事に就いて参加が難しくなり、
運営スタッフ2(元)が専門職に就くための学校を卒業してフルタイムの職に就いて在学中よりさらに参加が難しくなり、
運営スタッフ3(現)が出稼ぎに行くことが増えて参加が難しくなり、
運営スタッフ4(元)が仕事を失って就活をすることになり、sweetlyのスケジュールを最優先にしたままの就職は難しいと判断した、という運営スタッフ4人の事情がsweetly休止の理由だ。
今はとても続けられない。

職場の人に「私は元セックスワーカーでセックスワーカーのための自助グループの運営を続けています。だからその日は早退します」と言えたら続けられるだろうなあと思う。
でも言えないんだからしょうがない。
元セックスワーカーだとバレたくないという今の自分をいさぎよく認めようと思う。

元の人生はこういう面が息苦しく、自己評価をいいところに保つのは難しい。

そういうわけで、今後はしばらく現役の友だちにたまに会う以外はセックスワークに接点のない暮らしになる。
最新風俗情報はNetflixの「田村淳の地上波ではダメ!絶対!」の最新風俗紹介コーナーとかをチェックして知ることになるんだろう。
とりあえずストレッチ風俗の回は見た。
プレイ内容をがっつり見せるのが珍しいなと思った。
情報量が多い。
淳という人がアシスタントのアイドル女性にセクハラ発言を繰り返さなければ気楽に見られるのにな、残念。

最近Netflixで観たおすすめセックスワーク映画は「午前3時の女たち」だ。

Netflixのおすすめ映画でチラチラ上がってきていたが、あらすじをチェックするとセックスレスに悩む専業主婦がセクシーなストリッパー女性に出会って変化する話みたいで興味が湧かなかった。
夫の劣情を刺激するためにプロに習ってストリップの真似事を始める妻の話なんかつまらないと思ったが、キャスリン・ハーンとジェーン・リンチが出てるみたいだならちょっと観てみようという気になって観てみたら面白かった。

主人公のレイチェルは子育て中の経済的に恵まれた専業主婦で主婦仲間と慈善活動(ホームレス支援とか)をしている。
主婦仲間と夫たちとストリップを見に行って、そこで出会った若いストリッパーのマッケナをとても気にいる。
レイチェルは出待ちまでしたりしてマッケナと顔見知りになり、恋人に部屋を追い出されたマッケナを家に住ませることになる。

マッケナはレイチェルとレイチェルの主婦仲間に自分の仕事をこう説明する。

「毎晩同じ子を指名して猛アピールをする客もいるわ。惚れてるのよ。彼らの口癖は"ベイビー本気で君を愛してる。もうこんな仕事は辞めてくれ"バカみたいでしょ?」
<必死すぎね>
「6千ドル巻き上げてやったわ」
<踊るだけで6千ドルも?>
「ただ踊るだけの子もいるけど、私は人と出会う場として店を利用してるの。ストリップはしても素っ裸は嫌だとか、ダンスはしても触れたくないとか、注文をつける子もいるわ。でも私は違う。セックスワーカーよ」
<セックスワーカーって何?>
「顧客を取るの。ウォーレンていう客はいつもカード払いだから現金の授受は一切なし。ジャックとはもう何年も毎週火曜に会ってる。最高の顧客よ」

顧客を取ると聞いて、主婦友はひいてしまうがレイチェルは動揺しつつもマッケナに「改心」してほしくなり、追い出さなかった。
セックスでお金を稼ぐなんて良くない、違う生き方をして欲しいと思ったレイチェルはマッケナを知ろうし、いろいろ聞く。
こんな感じで。

<人を顧客として見ることをどう思っているの?>
「精神科医や店員にも顧客はいる。ごく普通のことよ」
<顧客が既婚者でも責任を感じないの?>
「まさか。感じないわ」

現役時代、女性記者から聞かれたことがある質問だ。
その時はなんでこんなこと聞くんだろ?素人女性がセックスワーカーにする質問のテンプレなのか。びっくり。

現役時代のあたしはその記者さんとは二度と話したくないと思ったが、マッケナはレイチェルを見限らなかったし、
レイチェルはマッケナの仕事に見学プレイ要員として参加したりもして、
2人は分かりあおうとしていたと思う。
ハッピーエンドにならなくて残念だ。

セックスワーカーと主婦の友情ものとしてはハッピーエンドじゃなくて2人は分かり合えずに映画は終わったけど、
ちょっと笑ったエピソードもあった。
ジェーン・リンチが演じるカウンセラーはレズビアンで、レイチェルのカウンセリングの中で、たびたびパートナー女性のポーシャの話をする。
「ひとつ言わせて、私とポーシャはね…」「ひとつ言わせて、ポーシャが言うには…」
レイチェルはウンザリだ。
マイノリティ側が稀に持つ選民意識って伝わるものだな、気をつけようと思った。
馬鹿笑いしつつ戒めにもなるって素晴らしい。
ジェーン・リンチやるなあ。

午前3時の女たち https://luckynow.pics/afternoon-delight/

地上波ではダメ絶対 https://www.netflix.com/jp/title/80240249

Photo
name
職種
売り専です…お客さんも売る側のスタッフも男性の風俗です
自己紹介
大女優とも呼ばれています。気づいたらもうすぐ40歳。なんとか現役にしがみついています。
好きなものは、コーラ!!
皆さまの中には聞いたことがない仕事かもしれません。いろいろ聞いてくださると嬉しいです!!
Photo
name
デリヘル嬢。
ここでは経験を元にしたフィクションを書いています。
すきな遊びは接客中にお客さんの目を盗んで白目になること。
苦手な仕事は自動回転ドアのホテル(なんか緊張するから)。
goodnight, sweetie http://goodnightsweetie.net/
Photo
name
元風俗嬢 シングルマザー
風俗の仕事はだいたい10年ぐらいやりました。今は会社員です。
セックスワーカーとセクシュアルマイノリティー女性が
ちらっとでも登場する映画は観るようにしています。
オススメ映画があったらぜひ教えてください。
あたしはレズビアンだと思われてもいいのよ http://d.hatena.ne.jp/maki-ryu/
セックスワーカー自助グループ「SWEETLY」twitter https://twitter.com/SweetlyCafe
Photo
庄司優美花
非本番系風俗中心に、都内で兼業風俗嬢を続けてます。仕事用のお上品な服装とヘアメイクに身を包みながら、こっそりとヘビメタやパンクを聴いてます。気性は荒いです。箱時代、お客とケンカして泣かせたことがあります。